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警備員時代の怖かったお話 その二

2018年07月26日

なんだか急に怪談話みたいなのを始めたのは

CSでそういう番組を見た影響なんですけども。

 

僕個人的にはね、ちゃんと幽霊見たことなんてないんですよ。

 

大学の頃にねぇ…。

自分のアパートに帰る一本道で、隣のアパートから人が一人駆けだしてきて、

目線を一瞬そらした瞬間その人が消えたなんてこともありましたけども。

大学構内に夜中タバコを買いに行って(当時大学からすごい近くに住んでたので大学の自販機をよく利用してた)

吸いなれない銘柄のタバコ買って吸って、「うわ、マズー、買わなきゃよかった」とか独り言言ったら、近くの中庭を人が歩いきて、

「わお、こんな時間に人がおったとは。恥ずかしい独り言聞かれた―」と思ったらその人が消えたりもしましたけど。

大学の講義受けてる時に三階だったんですけど、窓の外を人の頭部(といっても、本当におでこから上の頭部)がスーっと

横切っていったのを見たりしましたけども。

 

あれは幻覚ですから。

 

大学時代の僕は慣れない一人暮らし環境に適応できなくて、ちょっとした鬱状態で、統合失調症な感じであったので

その幻覚幻聴だったんですよ。ええ。

アパートで寝てる時に上に誰かが飛び乗ってきて咳きこんで起きたのも幻覚。

交差点で信号待ちしてる時に誰もいないのに名前呼ばれたのも幻聴。

バイト先の本屋のレジで服を引っ張られたのも錯覚。

 

ただねぇ…警備員時代の、決して見てないのに怖かった経験はねぇ…

なんだったんかなぁって気持ちではあるんです。

 

今夜はその第二弾と言うワケで。

今日もすっごい長いんで、読みたくない人は閉じて下さい。

 

 

俺ですね、警備員バイトの最初はですね、24時間警備のバイトだったんですよ。

朝の八時に上番して、翌日の朝の八時までずっと24時間勤務なんです。

大変でしたわ。それで一万八千円。

 

とある大手スーパーの新店舗建設中から働き初めまして、その工事期間中&新店開店後しばらくまでずっと

24時間警備員。

24時間働いたら翌日休んでまた24時間行く感じで、まぁ死にそうでした。

そんな24時間警備も三か月ほどで終わり、その後は、夜中だけ工事業者がはいる時だけ仕事のある夜間警備バイトに

移ったんです。

 

24時間警備してた新店舗、まぁT店としますが、T店のことは何でもわかってました。

どの通路を行くとどこに出るのか、とか、迷路のようなところもあったバックヤードを

24時間警備の仲間たちも当然そうでしたが、

みーんなスイスイと移動できるんですよ。一日二日おきとはいえ24時間勤務を何日もやってましたからね。

防犯カメラがどこからどう映してるかとかも全部知ってるんですよ。

本当に何もかも知り尽くしてる感じ。

 

T店はかなり巨大でしたわ。スーパーと言っても食品、服飾、フードコート、雑貨、テナントの書店や飲食店とか

色々と入って店舗の階層自体は三階建てで、ワンフロアがそこそこ広い。

地下や屋上は駐車場。1000台とか駐車できたんじゃないかな。大型スーパーです。ホント。

 

そんなT店にね、夜間警備のバイトで行くことになったんです。

古巣に戻ったみたいで嬉しかったですね。他のお店と違ってかなり楽しい気分で行きました。

なんせ、お店のことはなんでも知ってますから。警備員室行くと顔見知りの常駐警備員さんたちがおって

「おー、まだこのバイトやってたのー?」なんて気楽にお話してたり。

あと、どんなトラブルがあっても対処できる自信があるってのはね、結構ストレスフリーというか、気楽なんですよ。

 

 

夜間警備員の一番困ることって何かというと、仮眠なんですよ。

 

仮眠する場所なんてね、実際ないんです。

漫画やドラマだと警備室に仮眠部屋とかありそうですけど、実際お店をつくる側からしたら

そんな警備員の寝るためだけにスペース作るなんて…そんなコストも場所もないんです。

なので警備員は適当に寝ます。

警備室で椅子を並べて寝ることもあるし、バックヤードの階段に備え付けられてるタンカを持ってきて広げて

病人のように寝たり、更衣室は絨毯っぽい床なので、そこで寝たり、

店内にベッドのディスプレイがあったらそこに潜り込んで寝るなんてこともありました。(バレたら怒られます)

 

24時間警備の時は警備会社が用意した簡易ベッド(なんか、プールサイドにあるショボいベッドみたいな奴の折りたたみな感じのヤツ、体痛くなる)があったんですが、もうそれは引き上げられてて、

どこで仮眠しようかなぁとなった時にひらめいたのは…

 

 

赤ちゃん休憩室でした。

 

 

大型スーパーに行くとよくありますね。お母さんが授乳したり、オムツを替えたりできるゾーン。

T店の赤ちゃん休憩室は広かったんです。

売り場から通路を5mほど入ると天上の広い空間があるんです。直径10メートルか15メートルくらいのスペースに

右手にはオムツ替えの台が並び、

奥には子供用の小さいトイレ、授乳室とか子育て相談に使う小部屋が薄い板でパーテーションっつーんですかね、区切られてできてました。

こんな広い赤ちゃん休憩室ってなかなかないんですが、T店はホントその辺充実してました。

長くこの店で警備してた俺には仮眠ポイントがわかってますからね。今日はここだと行ったワケです。

 

俺が仮眠に選んだのはその休憩室の奥でパーテーションで区切られてる子育て相談室。

入口はカーテンのみ、中に入るとスペースは2畳くらい。そこに長椅子があったんですね。

 

この横になれる長椅子が貴重なんですよ。仮眠場所のない警備員には。

さっそく上着とか靴を脱いで横になります。

 

その日は工事業者さんがフロアの中央にあるエスカレーターの点検を上から下までやってる感じ。

遠くで業者さんの音がかすかに聞こえます。フロア中央までは30mくらいでしょうか。

 

さて寝ようと思うんですが、なかなか寝れず。

そのうち建物からペキッ、ピシッて音が聞こえ始めました。

「おっ心霊現象のラップ音?なーんて、こんなん気温の変化で壁のなかの鉄骨がきしんでるだけよねぇ」と

特に怖がることもなかった。

ところがしばらくして…。

 

 

カツ、コツ、カツ、コツ…

 

足音が聞こえる。近づいてくる。

 

 

どうも売り場から赤ちゃん休憩室に誰か入ってきた足音。

 

「あらー、工事業者さんもここで仮眠しようなんて思って来ちゃったのかな?寝たふりしとこ」

とか思ってたんですが、

カツ、コツ、カツ・・・・足音が途中で消えた。

 

広い赤ちゃん休憩室の中のちょうど真ん中くらいでしょうか。

その辺で足音が消えた。

俺は「?立ち止まった?俺がいるって気づいて引き返すのかな?」と思ったが、

いっこうに引き返す足音がしない。

 

夜中の誰もいない店舗なんで音がよく響く。人が引き返したらすぐわかるんです。が…動かない。

 

不思議に思ってると、

 

カツ、コツ、カツ、コツ…

 

また足音。でも引き返してる音じゃない。

また来てる。

また、赤ちゃん休憩室の入り口からこちらに歩いてきている。

そしてまた、休憩室の中央付近で足音が止まった。

 

なんだ?また…?また動かないぞ?

そう思っているとまた

 

カツ、コツ、カツ…

 

また赤ちゃん休憩室に入ってくる足音!また中央で止まった!

 

 

さすがにちょっと怖くなってきて、「ここはヤバいかも…移動するか?でも面倒くさい。でも怖い。」

とか思っているといきなり

 

 

バーーーーーン!

 

部屋を区切っている薄い板があちら側から叩かれた。

そうねぇ…感じとしては、おうちの部屋のドアを両手でバーンと叩いた感じの音ですね。

かなりの音。

二畳の暗いスペースにいる俺には最大の恐怖。逃れようがないんですよ。

逃げたくてもここは二階だし、窓はあるけどとびおりれないし、

赤ちゃん休憩室を出るには、あの足音が響いてきたあの通路しかないんですよ。

 

でもここにいてはダメだっ、ヤバい。

なんかヤバい。これ以上は…って全身鳥肌まみれになって、上着をひっつかんで、思い切って

カーテンを開けました。

 

誰もいない。

 

あの足音の主は?壁を思いきり叩いたヤツはどこ?休憩室から出ていく足音なんてしなかったぞ?

怖かったけど、ザッと見回したんです。子供用トイレ、授乳スペース、

誰もいない。マジで。

 

猛ダッシュで通路を走り、出る。

工事業者は一階で作業してて同じフロアには誰もいない。

さっきの足音はマジで誰?

 

警備室まで転がるように逃げていきました。

ものすごい顔で俺が駆け込んできたので、同僚は「どうしたんすか?」と。

俺は「なんでも…ない」いや、何でもないワケねぇだろって顔してましたが、なんでもないと。

 

 

それから俺はその休憩室に近づくのをやめました。

どんなに人がいる時だろうとなんだろうと。

 

 

まぁそんな特に何も幽霊見てない話しなんですが。

怖いことは怖かったですよって話でした。

 

つーか長ぇよ。って感じですね。

最初の方の24時間警備の話いらねぇだろとか

言われるかもしれんですが、まぁまぁいいじゃないですか。

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