LGBTQ
時代が移り変わって、
昔はホモだのレズだのとキワモノ扱いされていた人たちが
理解される時代になってきましたな。
まぁまだ婚姻届けがどうこうとか
色々問題はあるので、戦いの最中の時代…まだ過渡期なのかもしれんけども。
「自身の性に違和感を感じながらも、押し隠して生きてきた」みたいな人の記事を見るたびに
なんとも言えない気持ちになる。
中学時代…なので30年以上前ですが、
同級生のAくんは自他ともに認める同性愛者でした。
性別上は男子だったけど、「Aちゃんは男の子が好き」と言うのは、クラスのみんなが知っていたし、
「Aちゃんは男の子が好きなんだもんね?」と聞くと照れくさそうにうなずく…そういう子でした。
誰もAちゃんをイジメたりしなかったですね。
むしろあまり見かけない同性愛者をちょっと珍しい人って感じで面白がりながら受け入れていた。
今思えばそれも失礼な話なんだけど、
愛だ恋だに憧れるような多感な中学生、なにかあれば暴力でねじ伏せるような輩もいた中学生、
そんな不安定で感情的に動く中学時代に、Aちゃんはかなり優しくクラスに受け入れられていたのではないかなと思う。
「気持ち悪い」だの「死ね」だの、そういう酷い攻撃をAちゃんにする人は見かけなかったし
Aちゃん本人は当時をどう思っていたのかは知らないから、彼にはイヤな環境だったと言われる可能性もあるが、
個人的には周囲とは悪くない関係だったと記憶してる。
LGBTQの話を聞くたびに
「Aちゃんは今どうしているだろうか」と思う時がある。
高校は別になり、疎遠となったのでどうなったかは知る由もなく。
同窓会と名の付くものには生涯行かないと決めているので、Aちゃんに会うことはもうないのだろうと
思し、実際そんな仲が良かったワケでもないが、
Aちゃんが幸せだといいなといつも思う。
と、同時に、
実はあの時、Aちゃんは男の子が好きっていうのを受け入れていた、あのクラスに
もしかして
「ホントはAちゃんみたいに同性愛者だったり、体と心の性が違ったりしてたのに、言い出せなくてガマンしていた人」
がいたのではないか…?
最近そんなことをよく思う。
Aちゃんはその人柄もあって受け入れられていたけど、それを横目に
「でも僕は、私は、言い出すわけにはいかない」とガマンして心の中で泣いていた子が
もしかしたらいたのではないかなと。
最近やけに思う。
世の中ってのは思っていた以上にLGBTQの人は多くて、実際マンガのアシなんかしてた現場で会った人が
当事者だった...なんてこともあった。
もし、あの時、Aちゃんがクラスに受け入れられていた中で、苦しんでいた子がいたならば
その子も今、幸せであってくれたらいいな。と。
自分らしい生き方をできるようになっていたらいいなと。
なんだか最近思うワケです。
別にホント、マジで同窓会ってモノには絶対行かないって決めてるので
生涯会わない可能性が高いから、確認のしようなんてないんだけど、
今の時代に、幸せを感じられるように生きていてくれたらと、なんだか願うんですよ。
そんなん願う前に、「一発漫画がヒットしますように」って願えって話ですが。
なんだか願っちゃうんですよ。