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最近思い出したこと

2024年07月27日
学生時代にあったことで
今でも印象深く、その後の自分の考え方に大きく影響を与えた
ある出来事をふと思い出しました。

ちょっと垂れ流します。長いので暇な人だけどうぞ。



学生時代、別の部活の友人から
「すごい先パイが遊びに来てるからキミも来ないか」と言われたのです。

卒業生が部活に顔を出しに来てる。と。
みんなが尊敬してる先輩だ。と。


どんな人なのだろうと思いました。
ためになる話でも聞けるかも…と
友人と会いに行ってみたんですよ。


で、その先輩がどうスゴイか、私は知ったワケです。
まぁ結論から言うと

すごいクソ野郎でした


イヤな人でした。


詳しくは言いませんが
そこの部員でもない初対面の私もずいぶんコケにしてくれました。
ニヤニヤしながらね。
途中から私、ものすごいキレ気味の目をしてたと思います。
もう何回かいじられたら暴れたかもしれない。
まだ十代で若かったし、筋肉もあったし。

後で友人に「おまえら、なんであんなヤツ崇めてんだ」と。
まぁそんなようなことを言った気もしますね。


彼らは部内で
どうして、あのイヤな野郎を「すごい、すごい」と崇めていたのか。

今思えば大したことないんですが
彼にはそれなりに実績があった。
尊敬ポイントはまずはそこ。

にしても性格が悪いのに
どうして崇めたのか。
それはその悪い性格にあったようです。

「人が言いにくい指摘もハッキリと言ってくれる」
これが第二の尊敬ポイント。

これはですねぇ…、人の気持ちを考えず空気も読まず平気で傷つける人間ってだけなんですよ。

ハッキリした物言いをする人を「強い人」「立派な人」と勘違いしたんです。
異常性を好意的に解釈したのかしらんですが、ヤツを「すごい人」としたワケです。


部内の誰かが「あの人はすごい人だ」言い出したのでしょう。
それに部員たちが次々飲み込まれた。

私は部外者で、その魔法にはかかってなかったので
「小さな勲章を鼻にかけたイヤなヤツ」と感じたワケです。


オ○ム真理教で、堂々と語る教祖を見て
「すごい」と勘違いした者と同じですよ。

あの部活の中で起きていたことは、どこにでも起こり得る危険な関係でした。

平気で人を傷つける攻撃的なアホを、

周囲が「王様」と崇めて
暴君として君臨させていたんです。




この経験をしたことで、私がどういう人間になったか。

「多くの人が、スゴイ、スゴイと言って持ち上げてる人間」を
警戒するようになりました。

周囲がワーって盛り上がるのを、すごい冷めた目で見るようになりました。
(中心人物がいなかったりすると、私もまんまとデマに流されたりしましたけどね)


お殿様とか主君みたいなものに忠誠を誓いたい人が多いのか
あるいは救世主みたいなものを求めているのか
なんか「スゴイ人だ」と思うと、すぐファンになっちゃう人多いですね。


ただねぇ…そんな都合よく「すごい人」なんてのは、なかなか現れないんですよ。


その人が本当に尊敬できるスゴイ人かを判断しないといかんです。
みんな、よくわかんないのに一つや二つの印象程度で
「あの人すごい」になってるはずなんです。
あの友人の部活の人たちのように。

何十年も一緒に暮らす親兄弟ですら、何考えてるのかわからんことが多々あるのに
ちょっと知っただけで尊敬できるスゴイ人かどうかなんて
わかるはずないんです。


だから基本的に「この人はスゴイ」って流れには乗らない方がいいんです。


乗らずに、冷静に距離をとって、経過観察する。
否定材料が見つかるようならもちろんしっかり見て聞く。

冷静にじっくり言葉の端々、行動、情報を見る。
「きっとすごいはずだ」なんて期待を一ミリも持たずに。持ってしまうと都合イイ情報だけ拾うようになりますから。

まぁどれほど見ても、人間の中身が完全にわかるなんてことはないんですが、
「言ってること違うじゃねぇか」とか「こういう面では有能だけど、こっちはダメだな」とか「性格悪いだけだわ」とか見えてくる。
「いや、これ良い所ひとつもないぞ」なんてことも多い。

のめりこんだら見えなくなること多いです。絶対視点は遠くからの方が良いと思います。



私はあのイヤな先輩のおかげで、
周囲が熱狂する人とは距離を取って判定する人間になりました。
良いのか悪いのか、私は良かったと思ってます。
感謝しなくてはいけないかもしれないなぁ…。
あんな人だったけど。
あの人に会わなければ、私はこんな考え方にはならなかったかもしれない。

感謝…あいつにぃ・・・?いやだなぁ…

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